こんにちは。不動産投資をしている藤本紗帆です。
中古物件のリフォームで重要になるのが、入居付けと家賃設定に直結する水回りです。
水回りとは、浴室・トイレ・キッチン・洗面台・洗濯機置き場のことです。
できるだけコストを抑えつつ、新しい設備を取り入れることが重要になります。
この記事では、不動産投資のためのコストを抑えた水回りのリフォームについて紹介します。
独立洗面台(シャンプードレッサー)
中古物件を購入すると、お湯と水の水栓金具が別々についた洗面台が多いです。(ツーハンドル)
ツーハンドルの洗面台は古臭いので、、シングルレバー水栓のシャンプードレッサーに交換します。
値段は3万円前後で、TOTO、パナソニック、リクシルなどのメーカーがメジャーです。
楽天などで注文することができますが、日付は指定できても時間指定ができません。
私は内装屋さんに受け取りを依頼しています。
取り付け工賃と古い洗面所の処分は2万円程度でくらしのマーケットで依頼できます。
うまく受け取れる自信がなければ、少し割高になりますが業者に洗面台も持ってきてもらいましょう。
施主支給についてはコチラの記事でも解説しています。▼
600mm,750mmなど、設備の基本寸法は3の倍数です。
その寸法以外の設備だと逆に高くなってしまいます。
500mm幅の洗面台選びは悩みました。▼
室内洗濯機置場は必須
室内に洗濯機置場がない場合は、室内に新設するようにします。
室内洗濯機置場の有無は物件選びに大きく影響するためです。
配管工事ができる大工さんか設備屋さんに頼む
設置には給排水管と電源が必要です。
そのため、電源と水回りの近くに設置すると最低限の工事で済みます。
- 壁に穴を開けて、給水を確保
- 床に穴を開けて、下水管を接続する
といった工事が必要になります。
配管工事もできる大工さんか、設備屋さん(水道屋さん)に依頼します。
コンセントのない場所に設置をしたければ、電気工事士の資格を持った人に依頼して増設してもらいます。
(費用の相場は、給排水管や電源の位置によって異なります。)
電気工事の資格はDIY大家にはコスパのいい資格です。▼
洗濯機用の水栓はリクシルが好み
また、洗濯機用の水栓は既存の蛇口があってもサビていたりすると古い印象を与えてしまいます。
そこで、最新の止水弁付き水栓を通販で購入しておきます。
TOTOよりリクシルのほうがプラスチック感がなくて私は好きです。
洗濯機パンの施工と同時に業者の人に取り付けてもらうようにします。
洗面所や洗濯機置場リフォームの体験談はこちらの記事でまとめています。▼
浴室はユニットバスに交換しない方法もある
古い物件の場合は、浴室がユニットバスではなくタイル張りの在来工法であることも多いです。
在来工法の浴室をユニットバスに交換すると安くても60〜80万円はします。
浴室を拡張してお風呂のサイズを変更する場合は100万円以上かかることを覚悟しておかなければいけません。
また、リフォーム期間も1週間〜10日ほどです。
もちろんユニットバスのほうが入居者はつきやすいです。
しかしここでは、費用を抑えるためユニットバスに交換せずにリフォームする方法を紹介します。
浴室リフォームの体験談はこちらの記事で解説しています。▼
床シート施工
床は塗装せずにシート施工をします。
バスナフローレはお風呂用のクッションフロアで、塩ビ製のため冬でも床がひんやりしないのがメリットです。
浴室塗装と一緒に業者にお願いしてもいいですし、通販で接着剤と一緒に購入しDIYする人もいます。
しかし、下地が平坦でないと、細かな凸凹が目立ってしまいます。
下地が平坦でない場合は素人がDIYするのは少し難しいようです。
DIYで張り付けたところ勾配がうまくつかず排水口に水が流れていかないという失敗もあるようです。
壁にバスパネルを貼り付ける
バスパネルは、浴室での使用を前提としているため、水気に強くデザインも豊富です。
素人目ではユニットバスと見分けるのが困難なほどです。
さらにコストを削減する場合は壁面の再塗装で済ませます。
ちなみに天井は目立たないのでペンキの再塗装で済ませてもいいのですが、パネルが天井分余った場合は施工する方がいいでしょう。
浴槽を新しいものに交換
楽天等で検索すれば、樹脂やFRP製などの浴槽が2~3万円程度で販売されています。
サイズ、排水溝の位置、エプロンの位置を確認してから購入します。
注意点は、既存の浴槽が浴室の床面から100%露出しているか、それとも何割かが床の下に埋まっているかを確認することです。
少しでも埋まっている場合、工事費が跳ね上がります。
事前に大工さんに工事費について確認しておきましょう。
全体を浴室塗装
バスパネルや床シートを施工するよりもコストを抑えられるのは、浴室全体を塗装することです。
浴室塗装のメリットは、20万円前後の低コストで、2~3日と工期が短いことです。
デメリットは、塗装できる専門業者が限られていることと、耐久性が高くないことです。
5〜7年か、長くとも10年以内には再塗装が必要になります。
また、必要に応じて、
- 割れたタイルの補修や交換
- 目地のコーキングの再施工
- 浴槽の再塗装・交換
なども業者にお願いします。
しかし、専門の業者に頼むと工事価格が相対的に高く、割に合わないこともあります。
浴槽の入れ替え等がコスト面で実施できない場合などに取る次善策といえます。
水栓を混合水栓に交換
在来工法でもユニットバスでも、光る部分はピカピカのほうが印象がいいです。
水栓金具は新品の混合水栓に変えることがオススメです。
水栓はAmazonや楽天市場で購入します。(施主支給)
それから、くらしのマーケットで「リフォーム▶水栓蛇口交換▶浴室▶工事だけ依頼する」で検索して取り付けを依頼します。
取り付け費用の相場は8,000~9,000円です。
ホームセンターだと12,000〜15,000円かかりますので、くらしのマーケットのほうが安いです。
壁面にバスパネルを施工する際は、職人さんに頼んで一緒に交換してもらいましょう。
換気扇
換気扇を作動させて、異音がしないかどうかを確認します。
予防的に交換しておくことで、クレームが入ったときに慌てて高い費用で交換することを防げます。
これも水栓と同様で、換気扇のみを施主支給して、くらしのマーケットで交換のみを依頼すると費用を抑えることができます。
換気扇は通販で数千円、交換代は8,000~12,000円程度です。
シャワーヘッド、シャワーフック、鎖付きゴム栓
シャワーヘッドやシャワーフックが古い場合はステンレスタイプに交換します。
また、鎖付きゴム栓も新しいものに交換します。
特に、サビが出ている場合は交換必須です。
どれもホームセンター等で販売されています。
リフォームの工程が多いキッチン
ファミリータイプの居室は女性の意見が優先されます。
女性は特にキッチンに注目しますので、キッチンをきれいにしておくことは重要です。
システムキッチンを新たに導入するのは50万円以上かかり高額になります。
しかし、公団用の安い流し台であれば、10万円以下に抑えることもできます。
台所リフォームの体験談はこちらの記事でも解説しています。▼
ここでは、既存のキッチンをきれいにする方法を紹介します。
ガスコンロ・水栓
ガスコンロやキッチン用の水栓は古ければ新品に交換します。
これも施主支給して、くらしのマーケットで業者に取付工事だけをお願いします。
ガスコンロは2万円前後、取り付け工事は1万〜1万5千円ほどです。
水栓はシングルレバーの混合水栓がベターです。
7,000円〜1万円ほどで購入できます。
取り付けの施工費は8,000~1万円ほどです。
収納の扉にはカッティングシートを貼る
収納の扉がひどく汚れていたり、傷んでいる場合はカッティングシート(リメイクシート)を貼ります。
業者に頼むと数万円しますが、カッティングシートの貼り方はDIY動画がたくさんあります。
道具はカッター、定規、霧吹き、針などで全て100均で揃えることもできます。
器用な人はDIYにチャレンジしてもいいと思います。
照明のひも・包丁差し
キッチンの照明のひもや包丁差しも汚れていることが多いです。
キッチンのひもは2個100円ほど、包丁差しは500~1000円くらいで購入できます。
細かいところですが、知らず知らずのうちに目に入って部屋の印象を悪くしてしまいます。
小物も多いトイレ
トイレは和式から洋式トイレに取り替える場合は15~20万円程度の費用がかかります。
洋式便座自体は4~5万円で購入できます。
取り付け工事は大工工事、配管工事、仕上げのクロス・クッションフロアの施工、古い便座の処分というふうに、複数の職人にお願いする必要があります。
トイレリフォームの体験談はこちらです。▼
床はクッションフロア
トイレや洗面所など狭くて水気のある場所は施工性と耐水性に優れたクッションフロアを貼ります。
質感はフローリングの方が上質ですが、トイレや洗面台の床は長い目で見ると原状回復のコストを下げることができます。
クッションフロアはフローリングの上からでも施工できます。
クッションフロアは1.8m幅で1m あたり1500円くらいですので、材料代はトイレで1500円、洗面台で3000円です。
接着剤も1kgで1000円前後です。
トイレは狭い空間のため、クッションフロアやクロスの張替えもDIYでチャレンジしやすいです。
温水洗浄便座
賃貸物件を検索するポータルサイトでも「温水洗浄便座あり」を選ぶ人もいます。
1万5千円〜2万円で施主支給して、動画で確認して自分で30分ほどで取り付けることが可能です。
トイレにコンセントがない場合は、コンセント増設を電気工事士に工事を依頼する必要があります。
トイレ内の照明器具や換気扇用の電源を流用できるため、比較的短時間で施工できます。
小物も施主支給
- トイレットペーパーホルダー
- 手洗い吐水口(ロータンク手洗い金具)
- 洗浄ハンドル(ロータンクレバー)
- タオル掛け
以上のような小物は、状態に応じて新品に交換します。
すべて楽天やアマゾンなどで数千円程度で購入できます。
まとめ:安くするポイントは施主支給と分離発注
リフォームを安くするポイントは「施主支給」と「分離発注」です。
施主支給とは、通販などで設備を安く購入し、業者に取付のサービスだけを発注することです。
分離発注はこちらの記事で解説しています。▼
ボロ戸建てのリフォームはYouTube で勉強してDIYできることも多いですが、電気系統や水道工事はプロにまかせておいたほうが無難です。
リフォーム業者を探すならホームプロというサイトが便利です。読んでいただきありがとうございました!