直接還元法の留意事項穴埋め&要点

オ 還元利回りについては省いています。

穴埋め

① 直接還元法の適用について

ア 一期間の純収益の算定について

直接還元法の適用において還元対象となると、それに対応して採用されるは、その把握の仕方においてでなければならない。

すなわち、還元対象となる一期間の純収益として、ある一定期間のを採用する場合には、還元利回りもを採用することが必要である。また、建物その他の償却資産(以下「建物等」という。)を含む不動産の純収益の算定においては、基本的にを用いるべきであり、それに対応した還元利回りで還元する必要がある。

P = a ÷ R

P:建物等の

a:建物等のの純収益

R:の純収益に対応する還元利回り

一方、を用いる場合には、還元利回りもを用いなければならない。

減価償却費の算定方法には、等があり、適切に用いることが必要である。

P = a’ ÷ R’

P:建物等の収益価格

a’:建物等のの純収益

R’:の純収益に対応する還元利回り

なお、減価償却費と償却前の純収益に対応する還元利回りを用いて償却後の純収益に対応する還元利回りを求める式は以下のとおりである。

R’ = a’ ÷ (a’ + d) × R

R’:償却後の純収益に対応する還元利回り

R:償却前の純収益に対応する還元利回り

a’:償却後の純収益

d:

イ 土地残余法

対象不動産がである場合において、当該土地に最有効使用の賃貸用建物等の建築を想定し、によって想定建物等の価格を求めることができるときは、当該想定建物及びその敷地に基づく純収益からを控除したを還元利回りで還元する手法(という。)を適用することができる。

また、不動産が敷地と建物等との結合によって構成されている場合において、収益還元法以外の手法によってを求めることができるときは、土地残余法を適用することができるが、建物等が古い場合には複合不動産の生み出す純収益から土地に帰属する純収益が的確に求められないことが多いので、建物等はでなければならない。

土地残余法は、土地と建物等から構成される複合不動産が生み出す純収益を土地及び建物等にすることができる場合に有効である。

土地残余法を適用して土地の収益価格を求める場合は、基本的に次の式により表される。

PL = (a - B × RB) ÷ RL

PL:土地の

a:建物等及びその敷地のの純収益

B:

RB:

RL:

なお、土地残余法の適用に当たっては、賃貸事業におけるの観点を踏まえて、複合不動産が生み出す純収益及び土地に帰属する純収益を適切に求める必要がある。

ウ 建物残余法

不動産が敷地と建物等との結合によって構成されている場合において、収益還元法以外の手法によってを求めることができるときは、当該不動産に基づく純収益からを控除した残余の純収益を還元利回りで還元する手法(という。)を適用することができる。

建物残余法は、土地と建物等から構成される複合不動産が生み出す純収益を土地及び建物等にすることができる場合に有効である。

建物残余法を適用して建物等の収益価格を求める場合は、基本的に次の式により表される。

PB = (a - L × RL) ÷ RB

PB:建物等の

a:建物等及びその敷地の償却前の純収益

L:

RL:土地の還元利回り

RB:

エ 有期還元法

不動産が敷地と建物等との結合により構成されている場合において、その収益価格を、不動産賃貸又は賃貸以外の事業の用に供する不動産経営に基づくにととを基礎としたを乗じて求める方法があり、基本的に次の式により表される。

P = a × {(1+Y)N - 1} ÷ {Y(1+Y)N}

P:建物等及びその敷地の収益価格

a:建物等及びその敷地の償却前の純収益

Y:

N:収益期間(収益が得られると予測する期間であり、ここでは建物等のと一致する場合を指す。)

{(1+Y)N - 1} ÷ {Y(1+Y)N}:複利年金現価率

なお、複利年金現価率を用い、、及びをそれぞれした額を加減する方法()がある。この方法の考え方に基づき、割引率を用いた式を示すと次のようになる。

P = a × {(1+Y)n - 1} ÷ {Y(1+Y)n} + (PLn + PBn) ÷ (1+Y)n

又は

P = a × {(1+Y)N - 1} ÷ {Y(1+Y)N} + (PLN - E) ÷ (1+Y)N

P:建物等及びその敷地の収益価格

a:建物等及びその敷地の償却前の純収益

Y:割引率

N,n:収益期間(収益が得られると予測する期間であり、ここでは建物等の経済的残存耐用年数と一致する場合にはN、建物等の経済的残存耐用年数よりである場合はnとする。)

PLn:

PBn:

PLN:

E:建物等の

また、上記複利年金現価率の代わりにととを用いる方法()がある。この方法の考え方に基づき、割引率を用いた式を示すと次のようになる。

P = a ÷ {Y + i ÷ ((1+i)n - 1)} + (PLn + PBn) ÷ (1+Y)n

又は

P = a ÷ {Y + i ÷ ((1+i)N - 1)} + (PLN - E) ÷ (1+Y)N

P:建物等及びその敷地の収益価格

a:建物等及びその敷地の償却前の純収益

Y:割引率

i:

N,n:収益期間(上記と同じ)

i ÷ {(1+i)n - 1}:

PLn:n年後の土地価格 / PBn:n年後の建物等の価格

PLN:N年後の土地価格 / E:建物等の撒去費

🧮 直接還元法の適用について 要点まとめ

🎯 ア 一期間の純収益の算定

🤝 大原則:純収益と還元利回りは「セット」で整合させる!

  • 📊 還元対象の一期間の純収益と、対応する還元利回りは、把握の仕方で整合をとる
  • 📏 一定期間の標準化した純収益を使うなら、還元利回りもそれに対応したものを使う

🏢 建物等を含む不動産は「償却前」が基本!

  • 💡 基本は減価償却費を控除しない償却前の純収益+償却前に対応する還元利回り
  • 🧾 P = a ÷ R
    • P:建物等の収益価格
    • a:償却前の純収益
    • R:償却前に対応する還元利回り

🔻 償却後の純収益を使うなら…

  • ✂️ 減価償却費を控除した純収益を使う場合は、還元利回りも償却後に対応するものに!
  • 🧾 P = a’ ÷ R’(a’:償却後の純収益、R’:償却後に対応する還元利回り)
  • 🛠️ 減価償却費の算定方法は定額法や償還基金率を用いる方法など。適切に使い分ける
  • 🔁 償却後の還元利回りは、減価償却費dと償却前の還元利回りRから求められる

🏞️ イ 土地残余法

🔍 どんなとき使える?

  • 🌱 更地で、最有効使用の賃貸用建物等の建築を想定し、収益還元法以外の手法で想定建物等の価格が求められるとき
  • 🏘️ 敷地+建物等の不動産で、建物等の価格が収益還元法以外で求められるとき

⚙️ 仕組み

  • ➖ 建物及びその敷地の純収益から建物等に帰属する純収益を控除
  • 🎯 残余の純収益を還元利回りで還元して土地の収益価格を求める
  • 🧾 P_L = (a - B × R_B) ÷ R_L

⚠️ 注意ポイント

  • 🏚️ 建物等が古いと、土地に帰属する純収益が的確に求められないことが多い → 建物等は新築か築後間もないものに限る!
  • ⚖️ 複合不動産の純収益を土地と建物等に適正に配分できるときに有効
  • 🔄 賃貸事業のライフサイクルの観点を踏まえて純収益を求める

🏢 ウ 建物残余法

⚙️ 仕組み(土地残余法の逆バージョン!)

  • 🔍 収益還元法以外の手法で敷地の価格が求められるとき適用できる
  • ➖ 不動産に基づく純収益から敷地に帰属する純収益を控除
  • 🎯 残余の純収益を還元して建物等の収益価格を求める
  • 🧾 P_B = (a - L × R_L) ÷ R_B
  • ⚖️ 純収益を土地・建物等に適正に配分できるときに有効

⏳ エ 有期還元法

📐 基本の考え方

  • 💰 償却前の純収益に、割引率と有限の収益期間を基礎とした複利年金現価率を乗じて収益価格を求める
  • 🕰️ 収益期間N=建物等の経済的残存耐用年数と一致する場合

🧩 インウッド式

  • ➕ 複利年金現価率を用い、
    • 🏞️ 収益期間満了時の土地の価格
    • 🏚️ 建物等の残存価格 または 建物等の撤去費
    • を現在価値に換算して加減する方法
  • 📌 収益期間が耐用年数より短い場合はnとする(N・nの使い分け)
  • 🔢 登場する記号:P_Ln(n年後の土地価格)、P_Bn(n年後の建物等の価格)、P_LN(N年後の土地価格)、E(撤去費)

🏦 ホスコルド式

  • 🔁 複利年金現価率の代わりに、蓄積利回り等を基礎とした償還基金率と割引率を用いる方法
  • 🔑 登場する記号:i(蓄積利回り)、償還基金率=i÷{(1+i)ⁿ-1}

🌟 ひとことで言うと

直接還元法は「純収益と還元利回りの整合」が命!基本は償却前どうしでセット。土地残余法は新築か築後間もない建物限定、建物残余法はその逆パターン。有期還元法はインウッド式(複利年金現価率)とホスコルド式(償還基金率)の2本立て🔑

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