不動産投資で早期リタイアするためのロードマップ

不動産投資で早期リタイアするためには、債務超過にならないように物件を買い進める必要があります。

この記事では、じっくりと時間をかけたある程度再現性のある早期リタイアまでのロードマップについて解説します。

フェーズ1 副収入 区分か戸建て2~4戸orアパート1棟 〜5年
フェーズ2 法人化 売却をしながら買い進める 5年〜
フェーズ3 事業化 資産の入れ替え・リスク分散 8年〜

特に最初の5年間は超重要です。

フェーズ1:5年かけて基礎となる不動産を購入

フェーズ1では、時間をかけて基礎となる不動産を購入していきます。

木でたとえると根になる部分で、太くてしっかりとした丈夫な根を伸ばすことが目標です。

フェーズ1は5年前後で完了し、キャッシュフローは100万〜300万円前後を目標にします。

時間をかけて買い進めていくことが重要です。

債務超過になるパターン

債務超過というのは、資産よりも負債が多い状況です。

債務超過になると融資を受けづらくなるため、注意が必要です。

債務超過になるケースは次の3つがあります。

積算価格より借入金額が多い

土地と建物の価格を足したものを「積算価格」といいます。

積算価格の求め方はこちらの記事で解説しています。▼

「積算価格<借入金額」とならないように注意が必要です。

収益性が低い場合

収益価格=年間家賃➗適正利回りです。

世の中には「借入金額>収益価格」となる、つまり赤字になる不動産がたくさん売られています。

その代表例が、都心で利回りの低い「新築ワンルームマンション」です。

ワンルーム投資は不動産会社が金融機関の融資をアレンジしてパッケージ商品として売り出すため、自己資金がほとんどなくても始められます。

しかし、そもそもの利回りが低いため、毎月のキャッシュフローはプラマイゼロかほとんどが赤字になります。

早期リタイアを目指すなら収益性(利回り)には徹底的にこだわらなければいけません。

建物が古いのに融資期間が長い場合

建物は構造により耐用年数が決まっています。(木造22年、RC47年など)

融資期間も耐用年数に連動して決まるのが本来の計算のしかたです。

たとえば、築年数10年の木造アパートは融資期間が(22年-10年=)12年となります。

ところが金融機関によっては耐用年数を超えて貸してくれます。

本来は12年しか借りられなくても、30年間借りられることもあります。

融資期間が長くなると、キャッシュフローも返済比率(※)も大きく改善するため、投資家にとってはありがたいです。

(※)返済比率:家賃収入を銀行への返済額で割ったもの。50%以内が安全の目安。

しかし、2件目の融資を申し込むとき、「1件目の不動産は耐用年数の残数が12年なので、融資が残っている18年分の収益は見ません」という金融機関がほとんどです。

1件目は融資が引けても2件目は借りられない原因の多くは、耐用年数を超えて融資期間を設定したために起こります。

債務超過になると融資してもらえなくなる

融資を利用してアパートを1棟購入し、それで不動産投資を終了する場合は、債務超過になっても問題ありません。

しかし、その後も継続して買い進めたいのであれば、債務超過を解消しなければ融資をしてくれる銀行がありません。

ただし、現金が豊富にある人やローンのない自宅を持っている人はそれらを資産としてカウントできるので、債務超過にはなりません。

買い進め方の一例

はじめて不動産投資をする場合は、1棟アパートを買う前に、以下の表のように数百万円の区分マンションか戸建てを現金購入することがオススメです。

1年目 区分マンションor戸建て 現金
2年目 アパート 融資
4年目 戸建て 現金
5年目 戸建て 現金

1年目に練習用の区分マンションか戸建てを現金購入したあと、2年目にアパートを融資で購入し、その後、戸建てを現金で2戸購入します。

アパートは耐用年数を超えて融資を組むことが多いため、債務超過状態になりやすいです。

そのあとに、戸建てを現金で購入します。

中期的なスパンで計画を立てることで、負債も年々減り、債務超過状態は次第に解消されます。

5年前後でキャッシュフロー200万〜300万円を目標にします。

フェーズ2:新たに3年でキャッシュフロー300万円

フェーズ2は、木でたとえると幹の部分です。

フェーズ1で貯まった現金を活用して、ローン金額に注意しながら拡大していきます。

法人を設立して法人名義で購入することも視野に入れます。

法人化についてはこちらの記事で解説しています。▼

また、初期に購入した区分マンションなどを売却し、次の物件への頭金とすることも考えます。

物件を購入して5年たつと売却益にかかる税率が下がるためです。

詳しくはこちらの記事で解説しています。▼

フェーズ 2の一例としては、融資を利用して中古アパートをプラス2棟購入し、年間300万円のキャッシュフローをプラスします。

フェーズ3:新たに2年でキャッシュフロー600万円

フェーズ3は、木でたとえると葉の部分です。

家賃収入が本業を上回り、早期リタイアすることもできます。

中古アパートだけでなく、土地から新築したり、一棟マンション、商業ビルなどにも挑戦していきます。

フェーズ1からフェーズ3までいくと、年間のキャッシュフローは1000万円を超えることになります。

まとめ

不動産投資をはじめようと思ったら、ロードマップを作成しましょう。

フェーズ1が最も大切で、時間をかけて太くて丈夫な「根」の部分をつくる必要があります。

しっかりとした「根」があれば早期リタイアも夢ではありません。

この記事は「世界一楽しい不動産投資」(浅井佐知子)を参考にしました。

浅井さんの書籍は初心者に一番オススメする本です。▼

読んで頂きありがとうございました。

この記事を書いた人:藤本紗帆

明石のファミリー向け区分マンション(家賃75,000円)と神戸市の戸建て(入居者未定,家賃9万?)を所有しています。

1992年生まれで、現在次女の育休中です。

初めて不動産投資をするときにつまずくことが多く、当時知りたかったことをこのブログ(はじふど)でまとめています。

また、年100冊くらい読書していて、参考になった知識も発信しています。

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