給湯器を新しくしたかったら、プロパンガスへ契約を変更して、全室新品に交換してもらうという方法があります。
その際、入居者が支払うガス代の一部をリベートとして受け取れる場合もあります。
この記事では、プロパンガス会社の活用方法と注意点について解説します。
プロパンガス会社の活用法
プロパンガスを活用するメリットについて解説します。
プロパンガス会社って?
ガス会社は、「都市ガス」といわれる大手のガス会社と「プロパンガス会社」に分かれます。
ガス料金は自由化されているため、会社ごとに設定できるようになっています。
事業者が価格を自由に設定できるため、ガス会社同志で熾烈な競争が行われています。
プロパンガス会社と契約すると設備をもらえる
都市ガスに比べ、プロパンガス会社はたくさんあるため、どの会社もお客さんの囲い込みに必死です。
新規に契約すると
- 給湯器
- エアコン
- ガスコンロ
- テレビモニターインターホン
などの設備を支給してくれることがあります。
つまり、大家にとって負担となる設備費用を負担して、ガスの契約をとろうとするのです。
プロパンガスを導入する注意点
大家にとってメリットの大きいプロパンガスですが、注意点もあります。
入居者のガス料金に反映されてしまう
大家がガス会社に多くの設備を求めすぎると、その費用は入居者のガス料金にダイレクトに反映されます。
設備費用はガス会社がガス使用料に上乗せして、入居者から回収するためです。
そもそも都市ガスに比べるとプロパンガスは高いのに、支給品を増やすことでさらに高くなってしまいます。
入居者がガス代の高さに驚いて引っ越してしまうかもしれません。
プロパンガス会社の設備支給は、大家にとってはうれしいですが、入居者の退去につながる可能性もあるため注意しましょう。
解約するとペナルティが発生することも
設備を支給する代わりに10年契約といった長期契約を結ぶことになり、その間に解約するとペナルティとして代金の支払いが生じることもあります。
解約時の手続きについてはきちんと確認しておきましょう。
徐々にガス料金を上げる悪質な会社も
プロパンガス会社の中には、契約前に良い条件を提示しておき、あとで大家の知らない間に徐々にガス料金を上げていくという悪質な会社もあります。
入居者への請求額があまりにも高くなっていないか、時々チェックすることも必要です。
プロパンガスは入居者が決まりづらいことも
都市ガスの地域でも、支給品目当てでプロパンガスにしている大家も多いです。
都市ガスの地域の中のプロパンガス物件は入居者が決まりづらいということもあります。
管理会社によっては、入居者からのクレームをおそれてプロパンガスへの変更を認めてもらえない場合もあります。
単身者向けなら気にならないかもしれませんが、ファミリー向け物件だと特に敬遠されるので、入居者目線で考えることが必要です。
プロパンガスの置き場が必要
プロパンガスの設置工事はプロパンガス会社がやってくれます。
しかし、都市ガスでは不要なプロパンガスの置き場を用意しなければいけません。
そのため、そもそもプロパンガスを設置する場所がなければ変更は無理です。
複数のプロパンガス会社と交渉しよう
プロパンガスの会社を変更したり、都市ガスからプロパンガスに変更するときは
- 給湯器の費用負担
- 故障時の無償対応
を交渉しましょう。
要望に応えてもらえなければ、あきらめずに他のプロパン会社とも交渉しましょう。
enepi(エネピ)では問い合わせと同時に複数社の料金プランを比較できます。プロパンガスに変更したときのクレーム対処法
都市ガスからプロパンガスに切り替えると
- 火力が弱まる
- ガス料金が値上がりする
というクレームがくることがあります。
管理会社とはクレームが入った際の打ち合わせをしておきましょう。
たいていの入居者はガス料金に対してそこまで気にしないので、クレームが入るまでは何もしなくてもいいです。
クレームが入ったら、「全品新品になったのだから、ガス代が多少増えることは了承してほしい」とお願いします。
それでも納得してもらえない場合は、家賃を減額して調整しましょう。
まとめ
賃貸経営では、プロパンガス会社は大きな味方です。
すべての地域にあてはまるわけではありませんが、上手に活用しましょう。
読んでいただきありがとうございました。
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