フリーランスが損すること4つ

サラリーマンをやめたい!と考えたとき、フリーランスが損することについて確認しておきましょう。

手続きや支払いを全て自分でやらないといけない

確定申告して、3月に所得税を納めるだけかと思いきや、その他にもあれこれ納付するものがあります。

具体的には以下の表のような支払いがあります。

  納付義務 ざっくりいくら
所得税(予定納税) 前年の所得が15万円以上 前年の所得税の2/3
住民税 前年の(合計所得ー所得控除)>0 (合計所得ー所得控除)×10%
事業税 事業所得(青色申告特別控除前)が290万円以上

(事業所得ー290万円)×5%※

国民健康保険 地域によって異なるが年収400万円・39歳以下で平均月額23,947円
国民年金保険 月16,590円(令和4年度)

これまで会社が毎月やってくれていたことを、自分でやる必要があります。

税金や年金は口座振替もできるため、毎回納付しに行くのが面倒な人はオススメです。

収入が増えた!と喜んで、たくさん使ってしまうとあとで大変なことになります。

社会保険の制度

日本では原則としてすべての人が『社会保険』か『国民保険』に加入します。

サラリーマンが加入しているのが『社会保険』、個人事業主やフリーランス、無職の人が加入しているのが『国民保険』です。

どちらも医療費が3割負担になるという制度(健康保険)と、

将来定年になってからお金をもらえる制度(年金)があります。

『社会保険』は「厚生年金」と「健康保険」がセットになっていて、

『国民保険』は「国民年金」と「国民健康保険」がセットになっています。

会社員は自分で手続きしなくても、入社時に会社が『社会保険』の手続きをしてくれます。

社会保険の任意継続か国民保険に入るのか決める

社会保険の任意継続というのは、会社をやめたあとも一定の条件を満たせば会社員のときの社会保険を最大2年間続けることができる制度です。

会社をやめてフリーランスになったとき、「社会保険」を任意継続するか、「国民保険」に入るのかを選びます。

保険料の月々の支払い金額を比較して低いほうを選びます。

しかし、計算式を理解して勉強するのも面倒であるため、役所に聞くことが一番早いです。

任意継続したときの金額は、今入っている「社会保険」の「協会けんぽ」か「組合けんぽ」に電話して聞きます。

「国民保険」に入ったときの金額は、前年の源泉徴収票(または確定申告書)を持って市区町村の窓口に行き試算してもらいます。

「社会保険」の任意継続は退職日の翌日から20日以内に手続きをすることが必要になるため、退職後すぐに「国民保険」とどちらが得かを比べて手続きをします。

任意継続は2年間ですので、フリーランス2年目も同様に任意継続するか「国民保険」にするかを比較することになります。

また、フリーランスの売上が増えてきたら自分の法人をつくりその会社の役員として「社会保険」に入ることもできます。

法人化についてはこちらの記事で解説しています。▼

専門家に必要なことは聞く

役所の人は、電話だとそっけない態度のときもありますが、窓口に行けば丁寧に教えてくれます。

特に「国民保険」は世帯収入や家族構成によって保険料が違います。

社会保険労務士という専門家がいるほど、社会保険の制度は広く深く複雑にできています。

手続きは時間をかけずに最短ですませるべきです。

求められる能力は社会保険の知識ではなく、専門家から大事なことを聞き出す力です。

社会保険が複雑なのは縦割り行政のせい

社会保険が複雑なのは、縦割り行政で各機関がバラバラに動いているせいです。

社会保険(広義) 一般国民保険 国民年金 市区町村
国民健康保険
被用者保険 社会保険(狭義) 厚生年金保険 年金事務所

健康保険・介護保険

協会けんぽ・健康保険組合
労働保険 労災保険 労働基準監督署
雇用保険 公共職業安定所(ハローワーク)

とにかく各機関の窓口を回って手続きを終わらせるしかありません。

雇用保険と労災保険は人を雇わなければ手続きをしなくて済みます。

「死」が身近になる

サラリーマンがフリーランスになると、「死」が身近なものになります。

  • 売上がたたずに生活費が足りなくなる恐怖
  • 家賃やローンが払えなくなる恐怖
  • 何千万、何億円という損害賠償請求を受ける恐怖
  • クレーマーのお客さんの対応で裁判に巻き込まれ何年も時間を費やし精神まで冒される恐怖

など、実際に死なないとしても、その状況が近づいてくる感覚があります。

夜の森を歩いているような、海でいうとボートの回りにサメが回遊しているような不安感です。

また、いつ事故や病気になるかわかりません。

フリーランスは休んだらその分収入が減ってしまいます。

  • 病気に備える保険に入る
  • 健康に人一倍気を使う
  • いざというときに誰かにお願いできるようにしておく

などの対策が必要です。

社会的信用が低い

  • クレジットカードをつくるとき
  • 賃貸物件を借りるとき
  • 企業と取引をするとき
  • 結婚をするとき
  • 住宅ローンを申し込むとき

など、フリーランスには風当たりが厳しいです。

どんなにたくさん稼いでいても、最初は安定していないと思われてしまいます。

会社員だからといって一生安泰な時代でもないですが、まだ日本ではサラリーマンという肩書が強いです。

フリーランスでも、きちんと確定申告をして、利益を出して納税していれば信頼度はアップしていきます。

こどもを保育園に入れにくい

子どもを保育園に預けようとしても、正社員の人よりフリーランスの人のほうが基本は入れにくくなります。

育休の権利がある会社員は1年間休んでいても「就業中」のまま認可保育園の入園申請ができます。

しかし、フリーランスに育休はないため、休んでいると単なる無職の人とみなされます。

そもそも育児休業終了者の子どもの入園が優先であるため、フリーランスは後回しにされてしまいます。

また、自治体によって異なりますが、自宅で働いていると保育の必要性が低いとみなされ、保育園に入るための点数が少なくなってしまいます。

まとめ

この記事ではフリーランスになって損することについて解説しました。

フリーランスになるか迷う人にオススメの本があります。

「サラリーマンかフリーランス どちらが得だった?」という本です。

最後のシメがずっしりと腑に落ちて、読後感がとても良かったです。

自分にとって何が大事なのかを考えさせられる本です。

作者の熱い想いが本に乗っています。

対話形式でとても読みやすいです。

フリーランスとサラリーマンの違いについて大事なところを掴むことができました。

全てのサラリーマンに読んで欲しいです。

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